八幡浜市権現山周辺
素晴らしい景観で、ツーリングを楽しむバイクや車両の交通量も多い佐田岬半島。その細長い半島の付け根に位置する伊方原発。(ページ内の画像はすべてクリックすると拡大できます)
本稿では、伊方原発の南東、直線距離にして約10km弱の八幡浜市より、原発の西方佐田岬半島の先端。佐多岬に向かっての写真、提供いただいた空撮写真などを基に、原発周辺から佐多岬までの地形について少しでも沢山の方に知っていただきたく記事を書いてみます。
「DAYS JAPAN」 – 伊方原発 逃げられないのになぜ再稼働なのか – より引用
こちらはDAYS JAPANさんより引用。クリックしてご覧になっていただければと思いますが、原発からまっすぐ西に伸びる半島と、そこに点在する集落が有る。本稿では、こちらのマップと照らし合わせることで、佐多岬半島の地形についてより詳しく理解できるようになっています。
八幡浜市権現山より
権現山より伊方町、伊方原発方面を望む
段々畑でのみかん栽培が印象的
下に広がる八幡浜市保内町川之石
八幡浜市保内町宮内より
おじさんが乗っていた、みかん運搬マシーンを間近で
写真の左奥は伊方町
「DAYS JAPAN」 – 伊方原発 逃げられないのになぜ再稼働なのか – より引用
この近辺の、より上空からの空撮画像。画像左に位置する伊方町と右に位置する伊方原発。
伊方町役場本庁周辺
北側の高台より撮影
同地区の早朝の様子
原発東側の高台より望む、街へと伸びる高圧線の鉄塔が見える。
高圧線と共存するビニールハウス
北西より
四国電力が経営する、伊方ビジターズハウスより
中では沢山の小さな子供達やお母さんが遊んでいました。
モニタリングポストとの測定値の比較
原発を西方より望む
二見より伊方(須賀、久保、西)方面を望む。写真左下より伸びる道路は佐多岬メロディーライン。半島先端に伸びる唯一の国道であり生活道路。
同地点より北側を望む。手前から鳥津、大成。
この道路(佐田岬メロディーライン)を含む様々な施設が、原発が建設されたのをきっかけに出来たとのこと。原発建設当時から地元へ住んでいた方が教えてくれる。
そういった便利になった反面やはり事故は怖いと・・・。ただ、その方はかつて原発の建設現場にも立ち会ったこともあったそうなのですが、ものすごい設計強度なので、当時は絶対に日本では原発事故は起こらないと思ったそう。しかし実際には2011年に福島で原発事故が起きてしまう。
原発のお陰で地域に沢山お金が落ちるようになったのも事実だし、お店経営をしていてそのお客さんも原発関連の方が多いため原発のリスクも有るが表立って原発が嫌だとは言えない、という複雑な事情もお聞きすることが出来ました。
右手に見えるのが二見。
道端に捨てられているみかん・・・。こういう光景がいたるところで見られる。
(さすが、みかんの県)
足成
更に西に進み、右手に見えるのが塩成。
せと風の丘パークより(西宇和郡大江)
同展望台より(このあたりまでが原発から半径10km圏内)
西宇和郡大久
左手に見えるのが大久。その脇を走る佐多岬メロディーライン
大久展望台より
三崎
佐多岬半島で最大の集落となる三崎(このあたりまでが原発から半径20km圏内)
伊方町の避難行動計画によると、海路避難時は三崎港のフェリーを使用し大分県へと避難を行う。
佐多岬半島の原発から西側の避難対象者数は約5,000名が想定される。しかし、実際に使用されるフェリー会社の船舶は、乗車定員が300名に満たない。
避難計画に書かれている道路がこちら(三崎より西の佐田岬方向を望む)
道幅が狭く、対向車とすれ違うのが困難な箇所もある。
上空より
与侈(よぼこり)を西側から望む。右奥に見えるのが三崎。
与侈(よぼこり)
急斜面へ建てられている家屋
同地区、急傾斜地崩壊危険区域の表示
串を上空から
カメラを持って散策していると地元の方に声をかけられ、しばしお話。
正野上空より東の三崎を望む(このあたりまでが原発から半径30km圏内)
先端の佐多岬へ。向こう岸は九州。
道幅はやはり狭い
先端の佐多岬より九州を眺める
佐田岬灯台。
原発事故が起き、海路避難を行った際、果たして何人がこの光景を見ることができるのだろう?
そしてこの光景を見た時に何を想うんだろうね・・・
集落で話をした方々、お土産屋さんのおばさん、お弁当を売っていたお店のご夫婦。原発で事故が起きた時に皆無事に避難できるのだろうか?
これが、サンプル採取をするために何度も佐田岬半島を往復した素直な感想です・・・。
早朝から夜中まで、測定所のデスクワークもありきつきつのスケジュールでしたが、こういった原発周辺の環境を知ることが出来、地元の方の素直な声も聞くことが出来、きついところもありましたが大変貴重な体験をすることが出来ました。
やはり個人的な感想としては、事故が起きた際に逃げ道もなく、あまり現実的とはいえない避難計画に疑問を感じるのが正直なところです。
帰路へ
やっぱり我が家が一番。しばらく寂しい思いをさせてしまったので、子供たちと遊んであげることにしました(*^_^*)
活動資金のご支援のお願い
秋田放射能測定室では今後稼働されるであろう高浜原発の環境調査を行いました。稼働前と稼働後の汚染データを比較することで、稼働後の汚染についてもモニタリングを継続するためです。ご賛同いただける方には活動資金のご支援をお願しています。https://t.co/LQOMtpqrh7 pic.twitter.com/moxTYtJlW5
— 秋田放射能測定室『べぐれでねが』 (@metabokenopapa) 2017年5月16日
クレジットカード(VISA,MASTER)による寄付
1,000円以上の任意の金額での活動支援が出来ます。今後の活動継続のため、ご支援をよろしくお願いいたします。
予防避難エリアにおける状況に応じた防護措置(参考)
内閣府 伊方地域の緊急時対応より(H28.7改定)
参考までに、こちらは内閣府が発行する、緊急時の対応マニュアル。
これを見て驚くのが、予防避難エリア(PAZ(原発から5km以内)以西の佐田岬半島部)の避難計画。
内容をざっくりいうと・・・
内閣府 伊方地域の緊急時対応より(H28.7改定)
1、事故時に国道197号線(佐田岬メロディーライン)が使用可能な場合は、基本的に陸路を使用、原発の前を通過して東側へと避難を行う(放射性物質の放出まで猶予がある場合)
放射性物質の放出までの正しい判断ができるのだろうか?他に逃げ道がないとは言えこの避難経路は極めてリスクが高そう・・・
2、放射性物質の放出リスクが高まった場合は原則屋内退避(!)
福島原発同様の事故が起きた場合は、相当な被曝量になるのでは?救助に来れないほどの被曝になった場合はどうするのだろう・・・、という疑問が率直なところです。
その他参考記事
それでは本日はこの辺で・・・。
☆。.:*:・’゜ヽ( ´ー`)ノ まったね~♪
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