べぐれでねが

気の向くままにセシウム検査

福島第一原発の今を空撮。渾身のレポートなので必ず見てくださいね! -311特別企画 中編-

福島第一原子力発電所(以下1F)

2011年の東日本大震災時、そこから放出された莫大な放射性物質は日本はもとより世界中にその汚染を拡散させてしまいました。

震災から8年目の2019年3月現在。4号機の核燃料取り出しは終了したもののまだまだ収束のめどは立たず、その道のりははるか遠くそして長い。

図は2019年3月現在1~4号機での作業進の捗状況(東京新聞より)

(画像はすべてクリック(タップ)すると拡大できます)

 

廃炉に至るまでの総費用は総額81兆~35兆円(日本経済研究センター)といわれ、実に日本の国家予算にも匹敵するほどの金額が見込まれており(2018年度の日本国家予算は97兆円)、原発が安価だという日本政府が発信するイメージとの剥離が感じられる。

本日はこれまでとは異なり、現在の福島第一原発についての詳細を皆さんへお伝えさせていただきます。

写真はいずれも秋田放射能測定室「べぐれでねが」による撮影。なお、掲載している写真の撮影期間は2018.12~2019.03

 

撮影には1年半以上の期間をかけ様々な許可を得た上で実施しています。

立ち入りが難しい箇所では、複数人で特殊な機材を用い原発敷地境界からさらに数キロの距離を取ったうえで超望遠機器での撮影を実施しています。

当該周辺地域では高線量地域や立ち入り禁止箇所が多く、危険な場所もあるため決して許可なく類似の行為を行わないようお願いいたします。

 

福島第一原発周辺の様子

1Fの北側からの写真

海側から見た1F北西部。周辺の帰還困難区域に並ぶ緑のシートがかけられた膨大な放射性廃棄物。その下にはフレコンバッグが積み重ね保管される。右奥に見える高架は常磐道。1Fから伸びる無数のの送電鉄塔が虚しく写る。

1F北側のフレコンバッグ群。その中には除染土等の高濃度な放射性物質が含まれている。

 

除去土壌等運搬車

 

原発から数キロ、フレコンバッグの置き場となり死の街となった双葉町新山(帰還困難区域)

 

同じく帰還困難区域内。ビニールハウスは破れ、草木の手入れもされずに荒れ果てている。

 

震災前と現在の福島第一原発

震災前の1Fは緑に囲まれた景観

海側から見た1F(2019.03)

そこには無数の汚染水のタンクがひしめき合う

今もなお新しいタンクの搬入は続くが、2年以内にその保管場所は限界を迎える。

 

3月東京電力の発表によると汚染水はついに100万トンを超えたが、今もなお一日当たり100トンの地下水が原子炉建屋に流れ新たな汚染水となる。

 

この度の撮影にあたり

3月の撮影にあたっては事前におしどりマコ・ケンさんとも打ち合わせを実施。べぐれでねがにて撮影されたデータはマコ・ケンさんやその他の報道関係の方へと提供される事になりました。

 

以下おしどりマコ・ケンさんのポータルサイトより

  排気筒に限らず、2011年の原発事故以降、様々な設備は劣化している。

  新たな事故が発生しないよう、万全の対応を望む。

  また、設備が劣化していて、新たな事故のリスクが高まっているにも関わらず、情報公開が後退している。(この件についても改めてまとめる)

  原発事故への関心が低くなってきたことから、また事故前のような情報隠ぺいに戻ろうとしているように感じる。

  これに対抗するには、多くの市民の監視が必要である。

– 引用ここまで –

 

直近の1Fでの大きなイベントとしては3号機からの核燃料の取り出し、1・2号機排気筒の解体計画があります。それ以外にも現在の汚染水対策を含む工事の進捗状況が適正なものであるかどうか等、可視化を進め沢山の市民の眼で見ることができればと思っています。

どうしても目に見えづらくブラックボックスになりがちな工事の進捗ですが、少しでも多くの方に関心を持ってもらいその様子を見てほしい。そういった願いの元今回のプロジェクトを立ち上げることとしました。

但し、しつこいようですがその実施にあたってはマンパワーもさることながら莫大な費用が掛かります・・・。具体的に言うと東京など関東を含め最低3人の人員で前日打ち合わせの上、現地の近くに寝泊まりしてもらう必要があり、その際使用する資材も乗用車には収まりきらない状態です。

(上方ヨシ!)

こちらは実際に撮影時に使用した17m高所作業車。なんと資格を取得するところからはじまりました。最初の現場で17mの高さに上がったときはチビりそうになったという。場合によっては資材運搬車と2台体制に(;・∀・)

燃費も悪く高速代も高く、これを使うだけで軽く10万円は飛んでいくという鬼仕様( ;∀;)

控えめに言っても相当苦労しましたし、周囲は帰還困難区域のためがっつり放射線も浴びてきました・・・。

撮影は場合によっては夜にまで及び、こちらは帰還困難区域内で警察官10人に囲まれなかなか出してもらえなかった時の写真。この時は1時間に70μSvも(※)被ばくしてしまいました。

(※国際基準では1年あたり1mSv(1000μSv)が一般公衆の追加被ばく量の上限と言われますが(それでも高いという意見もあります)、日本は国際基準の20倍の1年あたり20mSvまでの追加被ばくを一般公衆に許容しています。)

必要機材もまだ不十分で、ある程度コンスタントに撮影を進めるとなると追加で年間200~300万円は必要となる見込み。もちろんそれ併せて測定室の運営を行っていかなければなりません。ですので、これまでご支援いただけなかった方にもご支援のご検討をお願いさせていただきたいです。

情報はしっかりとフィードバックさせていただきますので!!

失敗もたくさんしてきましたが、日本に住むたくさんの方が必要とする情報かと思っていますので、相当気合い入れて頑張ります(*´▽`*)

1F初心者のために改めてまずは基本編

福島第一原発(以下1F)は6つの原子炉からなりその並び方は変則的。

 

各号機の手前側の建物が「タービン建屋」奥の建物「原子炉建屋」という名称で呼ばれています。図は原子炉建屋の構造。

 

実際の1~6号機。それぞれ各号機は手前側のタービン建屋と奥側の原子炉建屋の組み合わせで構成される。

赤丸の箇所が「排気筒」と呼ばれ原子炉から圧力を逃がす「ベント」の際に使用される配管。ベントにより高濃度の放射性物質が放出されたことにより、場所によっては人が近づくことができないほどの高線量の汚染が残る。そのため本来必要なメンテナンスができておらず、震災後長い間潮風にさらされてきたため腐食が激しく倒壊の危険性が懸念されている。

 

こういった機器を用いて、遠隔操作で解体作業が行われる予定となっています。

 

実際に福島第一原発を見てみる

これから核燃料の取り出しが行われる1-3号機

こちらは1号機原子炉建屋を拡大したもの。水蒸気爆発の威力を物語る光景。爆発とともに膨大な放射性物質が大気に放出。後ろの2号機の壁面には無数の傷が。これも津波の影響か?

 

同じく3号機原子炉建屋の開口部。鉄のワイヤーがむき出しになっており当時の爆発の威力を物語っている。

 

この写真は2011年3月20日に「エアフォートサービス」により撮影され公開されたもの

 

今年の3月の写真。比較すると、穴を急いで塞ぎがれきを寄せただけか?3号機タービン建屋屋上、爆発により飛散したがれきは未だ撤去できていない。

 

1号機タービン建屋屋上には何故か水が溜まっていた。

 

2019.03現在の5・6号機排気筒の様子

各写真はクリック(タップ)すると拡大できます。

全景

2019.03現在の1・2号機排気筒の様子

腐食がひどく、やはり継続的な監視が必要である。

 

2019.03現在の3・4号機排気筒の様子

先日点検用の足場が落下した3/4号機排気筒

 

全景

 

メガフロートの今

2011年に汚染水貯蔵施設として静岡市から譲り受けたメガフロート。1万トンの貯蔵量を誇るが、地上にタンクが設置されたことにより今はお役御免に。今後はモルタルを詰めて浮島にするとのこと。写真は2011年当時えい航されているもの。

赤丸の箇所にメガフロートが設置されている

 

2019.03現在のメガフロート

 

そこは海猫たちの楽園となっており、撮影時に時折一斉に飛び立つ姿が印象的でした。

 

そのすぐ横では当時の津波被害の様子が見られる

 

(後編へ続く)

 

改めて寄付のお願い

残念ながら現在測定所の運営は限界を迎えておりこれ以上の取材は難しい状態となってしまいました。今回の一連の空撮については一年半でトータルで350万円以上の費用が掛かっており測定室の運営も相当なマイナス状態のため現状これ以上の費用を捻出することは大変難しく測定自体の継続も困難です。

平均すると月に1度は現地に足を運び、現地の様子を肌で感じたくさんの貴重な経験をすることができました。まだまだ伝えたいことが山ほどあります・・・

そこで繰り返しのお願いとなってしまい大変申し訳ありませんが、改めて活動資金の支援についてのお願いをさせてください。可能であれば大口の支援のご検討もお願いさせてください<(_ _)>

クレジットカード(VISA,MASTER)による寄付

1,000円以上の任意の金額での活動支援が出来ます。今後の活動継続のため、ご支援をよろしくお願いいたします。

(全角での入力はエラーになるため、必ず半角でのご入力をお願い致します(_ _))







 

カンパ用口座、毎月の自動引落はコチラ

出典元

・東京新聞

http://genpatsu.tokyo-np.co.jp/

 

・四国新聞社

http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/print.aspx?id=20110515000080

 

・東京電力

http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/intro/outline/photo-j.html

http://www2.nsr.go.jp/data/000238418.pdf

 

・日本科学未来館

https://www.miraikan.jst.go.jp/

・gigazine

https://gigazine.net/news/20110404_cryptome_daiichi_photos/

 

※応援いただける方は、できれば記事のシェアやリツイートをお願い致します。

(但し、測定結果画像の無断転載・盗用はご遠慮ください)


人気ブログランキング

↑こちらをクリックしていただけると育児ブログランキングが上がる仕組みです(1日一回まで)