東京電力福島第一原発では、1、2号機排気筒の解体準備が難航中。東電は一度は20日に解体を始めると発表したものの、クレーンで切断装置を上げたら装置下部が筒先端にぶつかることが判明。5月の作業開始を断念し、解体は6月中に始めたいとしています。
— 東京新聞 原発取材班 (@kochigen2017) May 17, 2019
本来だと今月(5月)20日から開始されるはずだった排気筒の解体ですが、まさかの高さ不足という情けない原因により6月へと延期となりました(´・ω:;.:…
東京電力の資料によると『排気筒解体作業に伴い,表面線量率1~30mSv/hの金属瓦礫類が約450㎥発生すると想定している。撤去するガレキの線量率は、これまでの線量測定結果から高めに想定している』とのこと。よく見ることのある単位にすると、1000(μSv/h)~30000(μSv/h)になり、極めて高い放射能汚染がある金属瓦礫が解体作業に伴い発生する見込みとなっています。
「べぐれでねが」では5月にも福島第一原発(以下1F)の空撮を行い、各排気筒についての撮影を実施。本来は広く公表されても良い情報かと思いますので、その情報を皆様へとお届けします。
そして、公開に当たりお願いがあります。
いつものお願いとなってしまいますが、一度の取材では少なく見積もって十万円~数十万円の経費がかかっています。有用な情報と思った方はご支援のご検討をお願いします。
撮影には1年半以上の期間をかけ様々な許可を得た上で実施しています。
立ち入りが難しい箇所では、複数人で特殊な機材を用い原発敷地境界からさらに数キロの距離を取ったうえで超望遠機器での撮影を実施しています。
当該周辺地域では高線量地域や立ち入り禁止箇所が多く、危険な場所もあるため決して許可なく類似の行為を行わないようお願いいたします。
注目されている1/2号機排気筒の今
画像はクリックすることでかなり大きく表示することができますので、是非詳細な写真をご覧になってみてください。パソコンで見ると特に詳細に表示することができます。
ここの箇所の腐食は特にひどく、支柱の一部が腐食してしまい落ちてしまっていることがわかる。
流石にかなりのサビが目立ちます。そして、近くには排気筒を解体するための機材の姿がありました。
写真を編集してたときにうちの子供が「これ錆びまくってるけど大丈夫なの?壊れない??」と言った言葉が誰もが抱く率直な感想かと思います。
残念ながら人が近づきたくても近づける放射線量ではないため、上に写っている青い機材も離れたところから遠隔で操作し排気筒を解体します。
あと、すべての写真で配慮していますが、防犯機材が写っている場合はレタッチで削除しています。写真には原発の北側から撮影したものと東側から撮影したものが混ざっています。
3/4号機排気筒の今
5/6号機排気筒の今
タービン建屋集中排気筒の今
東日本大震災から日もたち忘れられがちな福島第一原発ですが、たくさんの市民の眼で監視することができるよう、ここに情報を公開します。
おそらくここまで詳細な排気筒の様子が公開されたのは、これが初めてではないでしょうか?
最後に
今回公開できたのは撮影データのごく一部になります。まだまだお伝えしたいことがあります。ただ、少しお時間をください。私自身フルタイムで一般の会社に勤務しながら、なおかつ食材に含まれる放射性セシウムの精密測定を行いながら、場合によっては空間線量も測定しつつ福島第一原発を撮影している状況のため時間が全くない状態です。事実、忙しすぎて死にかけています(+_+)
今月の運営状態ですが、測定室の維持ためにはあと10万円ほど資金が必要となっています。改めて活動資金のご支援についてお願いをさせてください(_ _)
クレジットカード(VISA,MASTER)による寄付
1,000円以上の任意の金額での活動支援が出来ます。今後の活動継続のため、ご支援をよろしくお願いいたします。
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参考リンク
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(但し、測定結果画像の無断転載・盗用はご遠慮ください)
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